── 刺激の種類と反応の違いから考える最適な選択
鍼灸とマッサージ。どちらも身体にとって有効な治療法ですが、
「どう違うのか?」「自分にはどちらが合っているのか?」と悩む方も少なくありません。
ここでは、当院が患者様の体調・症状に応じて行っている、鍼灸とマッサージの“使い分けの考え方をシンプルにご紹介します。
鍼灸とマッサージの違いをシンプルに比較すると
比較項目 | 鍼灸 | マッサージ |
---|---|---|
刺激の深さ | 神経・筋膜・深層筋までピンポイントに届く | 表層〜中層筋に広く作用、じわじわ届く |
刺激の種類 | 鋭く的確な点刺激(鍼)、温熱刺激(お灸) | 圧・摩擦・温感など、広くやさしい面刺激 |
自律神経への作用 | スイッチ型(交感→副交感への切り替えに強い) | 包み込む型(副交感神経を持続的に優位に導く) |
得意な症状 | 神経痛、自律神経症状、急性の強い痛み、慢性症状 | 慢性的なこり、疲労、ストレス、不安、軽度の痛みなど |
刺激耐性 | 鍼に不安のある方は抵抗を感じやすいことも | 触れられる刺激のため比較的受け入れやすい |
鍼灸が向いているのはこんな方
- 神経に響くような深い痛みがある(坐骨神経痛、顎関節症など)
- 不眠・自律神経失調・胃腸の不調など、内側から整えたい
- マッサージでは届かない“芯のこり”を感じる
- はっきりとした変化や即効性を求めている
マッサージが向いているのはこんな方
- 鍼灸が初めてで少し怖い、刺激に敏感
- ストレスによる緊張、不安、不眠など心因的な疲労
- 首肩こり・腰の張りなど、慢性疲労が中心の不調
- 手当てのような「触れる安心感」で癒されたい
組み合わせるという選択肢も
当院では、鍼灸とマッサージの併用による相乗効果も重視しています。
- マッサージで全体の緊張を緩めた後に、鍼で深部にアプローチ
- 鍼で神経の反射を整えてから、マッサージで全体を包み込むように調整
刺激の強さ・順序・部位を調整しながら、
患者様の体質やその日のコンディションに合わせた最適な施術を行っています。
症状が同じでも、体質や生活習慣によって反応は人それぞれです。
大切なのは、“今の自分の身体がどう辛く感じているか”を見つめること。
当院では、丁寧な問診とカウンセリングを通して、鍼灸、マッサージの両方から最善のアプローチができるよう
あなたの状態に合った方法をご提案いたします。
「なんとなく不調が続く」「何を受ければいいかわからない」
そんな時こそ、どうぞお気軽にご相談ください。